緊急地震速報ならストラテジー株式会社
施工・設置

1. 緊急地震速報通報装置の設置場所及び接続試験
緊急地震通報装置の設置が決定した場合に、まず確認していただくことがあります。
販売された業者様が自社で行う場合と依頼を受けた場合により、対応は異なりますが、下記順序に従って実施していただく必要があります。

(1)インターネット回線の有無
お客様のネットワークセキュリティーの関係で、既設の回線に接続可または不可の場合があります。

可の場合は、ネットワーク担当者と打合せを行い、接続のための条件を確認願います。
不可の場合は、新規にインターネット回線をお客様に契約していただく必要があります。プロバイダ契約もあわせて契約が必要です。

(2)LAN環境の確認
HUBまたはルータの位置と通報装置との位置関係により、配線工事が必要になります。
長距離になる場合は、減衰率も調査してケーブル類の選定や増幅の対応が必要になります。

(3)連動する設備との配線および方法
通報装置本体と接続する機器との配線や方法について、関係者と相談が必要です。
放送設備、エレベータに信号送信、自動ドアに信号送信接続、およびパトランプなどの制御機器への配線は、納入設置業者との役割を確認して担当別工事を行います。

(4)接続確認試験
実際にネットワーク接続し、サーバーと通信ができているかの接続試験を行います。
通信が確立しない場合は、その原因を調査します。
接続できた場合に、周辺機器との接続を行い、機器ごとの動作試験を行います。

最終的に総合試験を行い、問題なければ完成です。

2. 放送機器との連動
緊急地震速報通報装置と最も接続する機器として放送機器との連動について説明します。

(1)アンプの型番、メーカー名、台数
お客様の設置している放送機器については、事前に調査を行う必要があります。
  1. 型番
    アンプの型番により、緊急地震速報通報装置との連動可否を確認します。
    メーカーによっては、型番により接続不可もありえますので事前調査が必要です。もし、連動不可なら、放送機器の取替え工事が優先される場合があります。
  2. 台数
    大規模工場や大学などの場所では、アンプが複数台設置されていることが多く、その運用状況により一斉放送を行う場合など対策が必要です。
  3. 画像写真
    緊急地震速報通報装置を設置する場所の写真があれば、工事関係者が担当部分を把握しやすく、スケジュール調整もやりやすくなります。元請会社様から関係業者への画像の配布をお願いいたします。

(2)現在の利用状況
放送のブロック図の入手
お客様の利用状況について確認が必要です。
  1. チャイムは鳴らしているか
  2. ページング放送は行っているか
  3. BGMは流しているか
  4. 非常放送の場合のカットリレーの有無(通常は稼動させる)
  5. 緊急地震速報の放送鳴動区分
    一斉放送を行うか、場合によってお客様要請で区分けが必要(この場合放送機器の性能にもよる)
  6. 通報内容の確認及び設定
    お客様と販売業者様打合せで決定した、震度設定や音声内容などは、元請業者が行う場合と、依頼された業者が行う場合があります。
    依頼された場合は、工事説明書に記載された操作方法に従います。
  7. お客様独自音声ファイル
    お客様によっては、音声を独自の内容に変更される場合があります。
    この場合、事前打合せにより、音声ファイルが作成されますので、音声ファイル変更の作業が発生します。この作業は、専門性が要求されますので、実際には、販売元の事業者に連絡願います。

3. 施工日時の検討
工事日時のスケジュール調整
緊急地震速報通報装置の工事に関して、日時のスケジュール調整が必要になります。

(1)工事日が決定した場合
  1. LAN工事が完成していること。
    インターネット回線が新規で設置される場合は、その完了日を確認しておく必要があります。光回線は、申し込んでから1~2ケ月必要です。
  2. エレベータや自動ドアなど周辺機器接続工事。
    周辺機器との接続を行う場合は、事前工事が可能か、または同時進行により、スケジュールを調整しますが、接続総合試験を行うことが必要なので、できれば事前に配線工事を行ってください。
  3. 休日か平日かによって、事前説明の有無
    就業時間中に工事を行い、館内に通報試験をする場合は、全館に事前通達が必要。休日の場合は、その状況による。

(2)工事日の作業
責任者の指示に従い、役割分担して工事を行います、事前工事を行うことは少ないので、同時進行が通常です。従って、各自の分担を時間通りに完成させて、最終的に工事完了した場合に、総合試験が実施されます。
問題が発生した場合は、原因を速やかに把握し対処します。
すべて完成するまで完了にならないので、十分気をつけることが必要です。

4. 総合試験およびお客様への取り扱い説明の実施
総合試験の実施
緊急地震速報通報装置の接続試験には、ネットワーク接続を確認して、また周辺機器接続した場合には、起動信号により予定通りの動作が行われるか実際に試験通報を行い正常動作の確認を行います。 責任者の指示に従い、動作確認が正常に行われた場合に、責任者の承認を頂き工事完了とします。

取り扱い説明
取扱説明には、次の2つの方法があります。
  1. 工事完了日での説明
    休日工事などの場合、お客様の責任者が出社されている場合が多いので、責任者へ取り扱い説明を行い、完了の承認をいただきます。
    平日は、社員全員に放送を通して説明する場合が多い。
  2. 別途説明
    社員全員に説明、または試験通報により告知する場合があります。
    この場合、日時を工事完了日とは別に指定される場合があります。